ディーンの一言

教える人は学ぶ人。

3分でわかるSociety5.0の学校 【一斉→グループ→個別へ】

society5.0の学校

 文科省が考える「超スマート社会」

そんな未来の社会で、学校はどう変わるのでしょうか。 

www8.cao.go.jp

結論!

一番大きな変化はEdtechの導入
 学びの場を個別最適化
 教育や学習を科学する視点  

 

なかでも、イチ教員として

今後考えていかないといけないのは

学びの個別最適化

にあると考えています。

 

 

学びの変遷

これまでの授業は一斉授業が基本でした。

「主体的で、対話的で深い学び」

といったフレーズがよく聞かれるようになったのも、こうした一斉授業からの脱却を目指したものです

 

かつては、教師から子どもへ教え伝える「知識伝達型の教育」が中心でした。

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こうした学びは、一律の能力をある程度保障する、という意味では効率が良かったので、

Society3.0の「工業社会」においては効果を発揮しました。

工場や会社で働く人の「労働力」が、一定水準でキープされていたからです。

 

しかし、これには二つの課題がありました

  • 自分で何かを生み出すこと
  • 他者と協力して何かを生み出すこと

そうした課題が浮き彫りになったのがSociety4.0の「情報社会」です。

GAFAをはじめとするプラットフォームビジネスを日本から生み出すことができませんでした。

 

「主体的、対話的で深い学び」はこうした課題を受けて推進されるようになりました。

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こうした学級の在り方の変遷については、さる先生がティール組織に当てはめて分かりやすく示唆してくれています。

saru.hatenadiary.com

そして、今回はさらに「個別の学習」にも焦点が当たりました。

 

AIの力を使って、一人ひとりに合った学習方法や課題を与えることができる時代。

一斉授業ではできなかった個別の支援が可能になりました。

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ここで活躍するのがEdtechです。

 

これまで学校のデータというと紙ベースが基本でした。

子どもの健康観察やテストの点数など、教師が紙に記録を取る姿は今でもよく目にしますね。

 

では、そうしたデータは、学年が上がるとどうなると思いますか。

 

自分の見てきた範囲ではありますが、通知表など、記録として残すものを除いて、その多くが処分されている、というのが現状です

 

6年生の子が、1年生の時にどんな子だったか、と知りたい時には、データを遡るよりも、当時の担任に聞く、なんてことも、学校あるある。

 

未来ではそんなことしません!

子ども一人ひとりがどの様な学びをしてきたのか、さらには健康状態や興味の対象など、全てをデータとして蓄積し、最適な学習環境の提供に役立てるのが

スタディログです。

 

科学的に根拠のある教育

学校での学習をデータとして扱う長所は最適な学習を提供できるだけではありません。

どのような学習に効果があったか分析することができます。

 

研究授業など、より良い授業を目指して日々努力している先生たちですが、理論的な根拠を持って授業を考えているかというと、必ずしもそうではありません。

 

また、学校単位での研究はあっても、全国の学校の情報を集めて研究する、なんてことはほとんどできませんでした。

 

それを可能にするのがEdtech! 

 

なんだか新しい学校が始まる気がしてワクワクします!

 

机上の空論で終わらせない!

Society5.0の基盤を支えるEdtech、ですが実際に実装されるまでどのくらいかかるのでしょうか、、、

すぐに変わるものではない、とはいえ何もせずにいるのはもったいない!

 

教師もまた、アップデートが必要でしょう。

その方向性は、すでに示されています。