ディーンの一言

教える人は学ぶ人。

「ただの教員」がWebサービスを作る理由

こんにちは、ディーンです。

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小学校教諭としての5年間、ずっと頭にあったことを実現します。

それが指導案共有サイト、「指導案ラボ」です。

 

 ありがたいことに、Twitterで多くの方に反応していただきました。

 

 

夏休みを使って製作を始め、約2ヶ月。

ほぼ休みなくパソコンと向かい合い続けたのには、自分で描いた3つのゴールがあったからです。

しかし、後述しますがそのゴールのためには教員であるみなさんの応援が不可欠です。

 

ぜひ一度読んでもらえたら幸いです。

 

 

1つ目のゴール: 働き方改革〜勤務時間のその先〜

社会的に働き方改革が叫ばれるようになり、本屋さんでも多くの時短本が見られるようになりました。

 

教育界でもその動きは見られ、自分の勤務先では(ようやく)タイムカードが導入されるなど、取り組みがスタートしています。

 

教員の過労による病気や志望者の低下といった問題解決のためにも、勤務時間や勤務内容の改善は今後も進んでいくでしょう。

 

そんな中、なくならないだろう、個人的にはなくなってほしくない仕事があります。

 

それが「研究授業」です。

教員の仕事の核はやはり「授業」

その授業をより良くするための研究は、今後も続いてほしいと思うのです。

 

一方で、教員に研究授業を行うことは多くの負担がかかるのも事実。

 

特に時間がかかるのが「指導案」ではないでしょうか。

 

教科書を読み込み、発問や板書を考える。

普段やっていることとはいえ、人に見られると思うと力が入るし、誰が読んでもわかるよう言葉にするのは意外と骨が折れるものです。

 

指導案ラボでは他の人の指導案を検索し、ダウンロードすることができます。

指導案のちょっとした書き方や教材の読み取り方、指導の工夫などをぜひ参考にし、より短い時間で、より良い授業を作ることに役立ててほしいです。

 

2つ目のゴール: 研究の蓄積〜巨人の肩の上で授業〜

全国に小学校がいくつあるかご存知ですか?

僕は知りません。ので調べました。

www.mext.go.jp

文科省によると、小学校だけでも20,000校近くあるそうです。

その全ての学校で、1年間に1回は研究授業をしていると仮定すると、年間20,000回分の指導案ができていることになります。

 

この指導案を蓄積し、先行研究として積み上げていくことができれば、より良い授業ができる、と考えました。

 

教科書だけを読み込み、授業を考えるのを

「0→1で考える授業づくり」とするなら

 

他の人の授業や指導を参考にするのは

「1→100で考える授業づくり」です。

 

これまでゴミ箱にいってた「20,000回分の指導案」を、必要とする先生に届け、より大きくしてもらうこと

これが指導案ラボ2つ目のゴールです。

 

3つ目のゴール: 毎日を研究授業に

研究授業でよく聞く言葉トップ3

  1. 研究授業だからできることだね
  2. 毎日はできないよね
  3. 参観用の授業だね

 実際、研究授業を見ていると

「貼りものいっぱい」の「発表会」みたいな授業はたくさんあります。

 そうした授業を見て、「準備する時間がないよね」と感じることはあるでしょう。

 

では、どういった授業なら教師にとっても子どもにとっても「良い授業」といえるのでしょうか。

「良い授業」の定義を、自分がするのはおこがましいですが、

あえてあげるなら

  • 再現性の高さ
  • 教育的効果

の2点だと考えます。

 

その意味でいうと、「貼りものなどが多く、実際にはできない」のであれば、再現性が低い授業と言えます。

 

指導案ラボのウラ目的は「良い授業アイデアの精選」です。

 

自分が研究授業をするわけでなくても、「次の単元どうしよう」と思った時に指導案を検索してみてください。

実際にその指導案を真似することで、そのアイデアの再現性や教育的効果を確かめることができます。

良いアイデアはどんどんお気に入り登録されていくでしょう。

 

指導案を投稿した人はもちろん、それを読んで実践する人も研究授業に参加し、いっしょに良い授業を作っていくのです。

終わりに

ただの教員の夢語りにお付き合いいただきありがとうございました。

これを妄想で終わらせないためには、皆さんの応援が必要です。

 

次につなげるために、多くの指導案を投稿していただけると幸いです。

 

9月20日に指導案ラボがスタートです。

最後までお読みいただきありがとうございました。