ディーンの一言

教える人は学ぶ人。

『学び合い』の始め方について調べてみた。

こんにちは!ディーンです!

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  • 『学び合い』聞いたことはあるけど実際どんな授業なの?
  • 子どもが立ち歩いている授業って聞いたけど大丈夫?

 

ぼく自身、やってみたいけどよく分からん!っていうのが正直なところでした。

そこで役に立った本を紹介しながら、

「こうやって始めたらいいんじゃない?」をまとめていきます。

 

 

教師のやることは3つ!?

一時間の授業に関して、教師がやるべきことは簡単に言うと3つです。

  • 課題を掲示(5分ほど)
  • 学び合いスタート→子どもの教えよう教わろうとする姿勢を褒める。
  • 振り返り(5分)

 これだけ!?

 という感じです。。

実際にこれだけで授業を進めるには欠かせない「あること」が必要なのですが、それは後で、、、

クラスが元気になる! 『学び合い』スタートブック

クラスが元気になる! 『学び合い』スタートブック

 

 ※大まかな流れはこの本がおススメ!

課題を掲示

『学び合い』は分かる子が教える→できるようになった子が違う子を教える

という倍々ゲームです。

そのため、授業の初めと終わりを短くし、活動の時間が増えるほど課題の達成率が上がる、という考え方です。

 以前の記事も参考にしていただければ、、、

deen5.hatenablog.com

 『学び合い』の根本は「一人も見捨てない」という教育観です。

そのため、初めの課題提示でも

「全員」という言葉がキーワードになってきます。

  • 全員が、面積の求め方を説明できるようにしよう」
  • 全員が〇ページの課題を解けるようにしよう」

 指導書などに載っている目標を子どもたちにわかりやすいよう

具体的に、また

全員が達成できたか確認できるものに調整し、その日の課題を決めます。

 

『学び合い』スタート

「では始めましょう」の合図で子どもたちはグループを組んだり、机を動かしたりして相談や教えあいを始めます。

 

教師は子どもを見回りながら声掛けをしていきます。

初めは分からないところを聞いて回る、というのもハードルが高いもの。

そこでこんな声かけ

「分からなかったら友達のところに聞きに行っていいよ」

 

悩んでいる子がいても、教師が教えに行ってはいけません。クラス全体に対して

この問題むずかしいね。でもクラスには解けている子もいるよ。みんなが達成するにはどうすればいいかな

と呼びかければ、できている子が教えに来てくれるでしょう。

 

またある問題の誤答が多い時、通常であれば活動をいったんストップし、教師が説明してしまいそうですが、『学び合い』では

〇〇の問題を間違えている人がいますね~

 と知らせるに留めます。

 

また、こうした声掛けをしなくても、一人一人の学習状況がわかるよう、可視化することも有効であると述べられています。

 

例えば黒板に名前札を貼り、課題が終わったら次のマスへ、終わったら次へ、という風にすれば、次に誰を教えに行くか、また誰に教わるかが子どもたち自身でわかります。

 

ふりかえり

授業の振り返りというと、その日の学習内容のまとめをする時間になりますが、

『学び合い』では「課題の全員達成ができたか」という一点を確認します。

 

全員達成できなかったなら、それはなぜか、考えさせてその日の授業を終えます。

 

また、本当に全員達成できているか、テストをすることも考えられますね。

 

一番大事な「あること」

さて、わざわざ引っ張ってきた一番大事な「あること」

 

 それは教師の「語り」です。 

 

 『学び合い』は教育観である、ということは先にも述べました。

その教育観は子どもたちも共有して初めて、『学び合い』は成立します。

その教育観の共有のためになされるのが教師の「語り」です

 

  • なぜ学校に来て学ぶのか
  • 子どもの可能性のすごさ
  • 自分たちで学び、教えあう授業

『学び合い』の授業を初めてやる前には、こうした意義を説いていきます。

 

これだけで完結すれば簡単なのですが、教育観はそう簡単に染みつくものではありません。

担任は一年を通して、態度や行動、言葉でその教育観を示していかないといけません。

 

 

例えば、授業中

先生!課題一番に解けた!

と子どもが言ってきたら何と答えますか。

 

「すごいね!」とほめたくなるところですが

褒める=早く解けることがよい

という価値づけになってしまいます。

 

本来、求めていたのは「一人も見捨てない」のはず。

「よし、じゃあ全員達成のためにできることはなにかな?」

というふうに

言葉かけ=全員達成につながるもの

を心がけます。

 

この先生は本気で「一人も見捨てたくない」と思っている

と子どもが感じるかどうか、が肝心です。

『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ

『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ

 

 

一年を通じて継続させるために

『学び合い』や学校生活の意義を「語り」、

子どもたち同士で解決できるよう、横の関係を繋ぐ声かけをする

 

子どもは誰かに教えるのが好きな子も多いです。

しかし、それが毎日となるとどうでしょうか。

 

初めは熱心に教えていた子も、だんだんといい加減になってきたり

「この子には教えるけど、この子は教えてもわかってくれない」

と思い始める子もいるでしょう。

 

『学び合い』の効果が薄れたとき、学級の雰囲気が良くないな、というときどうするか。

 

教師が「語り直す」のです。

 

ここで間違っても

「もっと真剣にやれ!」

などと子どもを責めてはいけません

 

子どものダラけは、

教師自身が「1人も見捨てない」という気持ちを忘れかけているからだと考えます。

 

先生自身が「1人も見捨てない」という気持ちが弱くなっていました。すいません

と謝るのです。その上で、もう一度

「みんなで頑張りましょう」

と声をかけます。

 

一年の間に心配になることは必ず起きます。

そのとき

○子どもを信じる

○「1人も見捨てない」を徹底できているか、自身の行動を見直す

こうしたことが大事になってきます。

 

やる?やらない?

子どもに任せる割合が大きくなる『学び合い』

やり方はわかったけど不安だ、と感じる方も多いと思います

 

そんな人には週一回から始める『学び合い』が勧められています。

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)

 

 

きっと子どもの学力を伸ばしたい、という気持ちはみんな同じ

一斉授業だけでなく、こんな形の授業もあるんだと知っておくだけでも、

視野が広がりますね。